コロナとうがい

ある知事さんがコロナにイソジンが効く?と発言し、瞬く間にドラッグストアからうがい薬がなくなってしまいました。

インフルエンザウイルスは上気道と肺の中で増殖しますが、コロナウイルスはそれよりもっと入り口に近い、舌奥や上咽頭で増殖することが多いと考えられています。

うがいをすることで口腔内や咽頭の雑菌を薄めて外に出すことができます。水道水ではそこまでですが、イソジン(ポビヨンヨード)のような殺菌力の強いものを使用すればその場で細菌やウイルスを死滅することができます。
ですのでコロナウイルスが増殖を好む場所、舌の奥、咽頭を定期的にうがいして殺菌しておくことは確かに重要です。

理想的なうがいとは殺菌力が強く残留物を残さないものです。イソジンも良いのですがイソジンを使いすぎるとヨードの取り込みが多くなり甲状腺に悪影響を与えます。
アルコールや次亜塩素酸も殺菌力は強いですがとてもうがいする気にはなりません。口の中がただれてしまいます。

オゾン水は理想的なうがいです。

オゾン(O3)は3つの酸素原子が集まった酸素の兄貴分です。自然界にも存在しますが殺菌力が強く工業、食品さまざまな分野で使われています。
オゾン発生器でコロナウイルス対策・・・は流行ってますが、オゾンガスそのものは濃度が上がると人体にとって有害です。
それに比べてオゾンを水に溶解したオゾン水は安全です。
1ppmの濃度でほぼすべてのウイルス・細菌・原虫を死滅させることができます。

それほど強力なオゾン水が安全なのは、オゾン水が皮膚・粘膜を壊さないからなのです。皮膚や粘膜の上の細菌・ウイルスに接触すると瞬時に除菌され、オゾンは水と酸素になります。最も重要なことはオゾン水は余計な残留物を一切残しません。

オゾン水でのうがいは理想的であり、口腔内をうがいしたあと飲んでも構いません。胃の中のピロリ菌除菌にオゾン水を使用する場合もありますので。
オゾン水はドラッグストアには売ってません。オゾンを発生させ水に溶解する必要があるからです。

当院は以前よりオゾン療法をおこなっており、コロナウイルスが話題になった頃より医療用のオゾン発生器でオゾン水を作っております。約15ppmのオゾン水を作り、機器の消毒(におい一切なし)、うがいに使用しています。うがいだけではなく鼻腔を洗ったり、目に噴霧しても問題ありません。
ただしオゾン濃度が徐々に低下してくるので毎日作る必要があります。