AGE(終末糖化産物)について

最近AGE(終末糖化産物)測定器を多用しています。

もともとAGEは糖尿病の患者さんに特有の物質と考えられていました。糖尿病で以前の血糖コントロールが悪いと、その後のコントロールをよくしても必ずしも血管合併症の進行が抑えられないことがありました。また糖尿病の人は癌、心血管疾患、認知症などになりやすいのです。血糖値が高い状態が長く放置されていると、体の中にツケとしてたまってくる物質がありそうなことがその後わかってきました。

この物質こそがAGEです。AGEは過剰な糖がタンパク質にこびりついて生成された老化物質です。正常なタンパク質の機能を劣化させます。
ピチピチのお肌のコラーゲンがAGE化して糖まみれになり弾力性が失われるとシワやたるみが出てきます。

AGEは糖尿病だけではなく普通の人も悪い食生活をしているとどんどん蓄積してきます。若いうちは少々蓄積しても何とか排出できるのですが、年齢とともに徐々に多く蓄積してきます。そうすると人間の体を作っているタンパク質の性能が徐々に劣化していき正常な機能を果たさなくなっていきます。すなわち老化です。
蓄積する量によって将来的に癌、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、骨粗鬆症、認知症などありとあらゆる病気にかかる危険性が増えます。

何としてでもAGEの蓄積を抑えたいですね。どんな食べ物がよいかはまた次回お話しします。

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