睡眠時無呼吸症候群の検査について
いびき、日中の眠気、夜間多尿など睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる方の検査について説明します。
問診・診察の後、まずは自宅で簡単に装着できる簡易検査を行います。これが実に優れモノで下の写真の器械を指にはめて寝るだけで実に様々な情報を得ることができるのです。なぜできるかは企業秘密だそうです。
翌朝来院後に解析すると10分程度で結果が出ます。
睡眠中の無呼吸の程度は、無呼吸低呼吸指数(AHI)という1時間当たりの無呼吸の数で表します。AHIは正常は5回以下です。この簡易検査でAHIが40以上、すなわち睡眠中の高度の無呼吸の方はこの検査のみで持続陽圧呼吸療法(CPAP)が保険適応となります。
AHIが10~20の場合はポリソムノグラフィー(PSG)検査が必要です。正式なPSG検査は病院で1泊2日の入院が必要です。
脳波、目の動き、足の動き、呼吸監視、心電図などをモニターする睡眠中の生体モニター検査です。20個くらい電極を貼り付けられます。
PSG検査でAHIが20以上の場合はCPAP療法が保険適応となります。
これだけ正確に検査しているのだから20以上あれば十分診断が付く(前に述べた簡易検査では40以上)という具合です。でも忙しいあなたは入院が面倒ですよね。
そこで最近登場したのがなんと家庭でできるPSG検査です。この自宅での検査でAHIが20以上であれば、CPAP療法が保険適応となるのです。
どんな感じかというと、格好悪い写真ですが、私が家でPSG検査をしているところです。
おでこに脳波計、両顎に電極、鼻にカニューレ、指先に酸素測定計、おなかの周りに腹式呼吸を感知するモニターなど。何事も自分で試してからお勧めしています。
装着するのは少し難しいですが、たぶんできると思います。
普段いびきがうるさい、とだれも一緒に寝てくれないのですが、結果はSASではありませんでした。
詳しくはクリニックまで。