快適CPAP生活
CPAP(シーパップ)は、寝ている間に空気を鼻や口から送り込んで、気道がふさがらないようにする機械です。 睡眠時無呼吸症候群 の治療に使われます。睡眠中、喉の空気の通り道が狭くなる人にマスクを通してやさしく空気を送り呼吸が止まるのを防ぎます。
睡眠時無呼吸症候群というと何だか悪い病気のように聞こえますが、実はいっぱいいるのです。今日は私自身が検査し、CPAPをつけた経験をお話しします。
私は決して肥満ではありません。以前よりいびきがひどいと家族に言われ、隣で寝ている娘に夜中に枕でバンバン叩かれているのを夢の中で感じ、目を覚ますと叩かれてました。10年ほど前の話です。
最近もたまに旅行先で一緒に寝ていると非常にうるさくて不評です。でも本人は大袈裟だな、と思っていました。ただし睡眠時間が短いと翌日確実に弱ってしまうのでおかしいな、とは感じていました。
三上内科クリニックには非常に多くの睡眠時無呼吸症候群の患者さんがこられ、CPAP治療をしておられます。
いびきがひどい、日中眠い、朝頭が痛い、などの症状で受診された方は、診察ののちまずは睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行います。自宅で夜に装着して翌日持ってきてもらう検査です。
その検査でAHIという無呼吸低呼吸指数(睡眠中の息の止まり具合)が1時間に30回以上あれば保険でCPAP治療の適応となります。30以下でも症状が強い方、医師が必要と判断した方は、もう少し詳しいPSG検査(ポリソムノグラフィーや終夜睡眠ポリグラフ検査、あるいは睡眠精密検査と呼びます)を行います。以前は病院に1泊2日で行っていましたが、最近は自宅で行うことが多いです。このPSG検査でAHIが15以上であればCPAP適応となります。
この6月の診療報酬改定でAHIの数値が引き下げられCPAPのハードルが下がりました。
三上内科クリニックでは睡眠精密検査の機器を早速導入し診察に役立てています。
検査の装着練習を兼ねて自分でつけてみました。クリニックで患者さんに装着方法を説明するのですが非常に簡単です。
在宅PSG検査(ナイトグラフ)

この状態で家で寝ます。それほど違和感はありません。ただし疲れているのか、歳のせいか何度も夜間目が覚めているのに気づきました。
結果は翌日クリニックに装置を持っていき、10分程度で解析できます。

さて結果です。いびきも大したことないし、無呼吸なんてあるはずない、と思っていましたが(詳細は省きますが)いびきはひどく1時間当たりの無呼吸は19.4回で何とCPAP適応の数値でした。しかも中途覚醒だらけ、夢を見ているREM睡眠で無呼吸が多発しています。
最悪な睡眠状況でした。
そうだCPAPをつけてみよう、と思い装着してみることにしました。
CPAP装着風景

マスクは多数ありますが、一番簡単に装着できるドリームウェアを用いました。最初の日はなかなかうまく装着できず勝手に外してしまいましたが、徐々に慣れてきました。
何だか心地よく眠った感じがします。4時間程度で一度目覚めてしまうのですが、爽快な目覚めです。
睡眠時間がやや短くても翌朝の眠さ、集中力が違います。
私がSAS診療を始めて10年以上たちます。その時、自分自身の簡易検査を行いましたが大した無呼吸はありませんでした。患者さんがどのように装着するのか、自分でCPAPを試したことも勿論ありましたが何日も装着したわけではありません。
睡眠時無呼吸症候群を疑い最初に行う簡易検査では、AHI(無呼吸低呼吸指数)が高値であれば明らかに無呼吸なのですが、AHIが低くてもそれだけでは判断できません。(以前から報告されていることです)
脳波も含めた精密検査をすると意外と無呼吸低呼吸指数が高く出ることが良くあります。
今まではPSG検査は、1泊2日の入院、あるいは業者から精密検査機器を送付され自宅で装着、返却して解析に時間がかかる、が一般的でした。
今回当院で導入したPSG検査(ナイトグラフ)を使用することで、いびき・日中の眠気に悩んでから来院、CPAP装着までが短期間でできるようになりました。
私のように大したことのないいびき、と思っていても精密検査をすると、実は明らかな睡眠時無呼吸症候群。
そしてCPAPを装着することで、睡眠の質が改善し翌日のパフォーマンスが上がりました。
いびき、日中何となく眠い、と感じる方は三上内科クリニックにお急ぎください。



