快適CPAP生活

コラム

快適CPAP生活

2026.07.09

CPAP(シーパップ)は、寝ている間に空気を鼻や口から送り込んで、気道がふさがらないようにする機械です。 睡眠時無呼吸症候群 の治療に使われます。睡眠中、喉の空気の通り道が狭くなる人にマスクを通してやさしく空気を送り呼吸が止まるのを防ぎます。

睡眠時無呼吸症候群というと何だか悪い病気のように聞こえますが、実はいっぱいいるのです。今日は私自身が検査し、CPAPをつけた経験をお話しします。

私は決して肥満ではありません。以前よりいびきがひどいと家族に言われ、隣で寝ている娘に夜中に枕でバンバン叩かれているのを夢の中で感じ、目を覚ますと叩かれてました。10年ほど前の話です。
最近もたまに旅行先で一緒に寝ていると非常にうるさくて不評です。でも本人は大袈裟だな、と思っていました。ただし睡眠時間が短いと翌日確実に弱ってしまうのでおかしいな、とは感じていました。

三上内科クリニックには非常に多くの睡眠時無呼吸症候群の患者さんがこられ、CPAP治療をしておられます。
いびきがひどい、日中眠い、朝頭が痛い、などの症状で受診された方は、診察ののちまずは睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行います。自宅で夜に装着して翌日持ってきてもらう検査です。
その検査でAHIという無呼吸低呼吸指数(睡眠中の息の止まり具合)が1時間に30回以上あれば保険でCPAP治療の適応となります。30以下でも症状が強い方、医師が必要と判断した方は、もう少し詳しいPSG検査(ポリソムノグラフィーや終夜睡眠ポリグラフ検査、あるいは睡眠精密検査と呼びます)を行います。以前は病院に1泊2日で行っていましたが、最近は自宅で行うことが多いです。このPSG検査でAHIが15以上であればCPAP適応となります。
この6月の診療報酬改定でAHIの数値が引き下げられCPAPのハードルが下がりました。

三上内科クリニックでは睡眠精密検査の機器を早速導入し診察に役立てています。
検査の装着練習を兼ねて自分でつけてみました。クリニックで患者さんに装着方法を説明するのですが非常に簡単です。

在宅PSG検査(ナイトグラフ)

この状態で家で寝ます。それほど違和感はありません。ただし疲れているのか、歳のせいか何度も夜間目が覚めているのに気づきました。
結果は翌日クリニックに装置を持っていき、10分程度で解析できます。

さて結果です。いびきも大したことないし、無呼吸なんてあるはずない、と思っていましたが(詳細は省きますが)いびきはひどく1時間当たりの無呼吸は平均19.4回でCPAP適応の数値でした。しかも中途覚醒だらけ、夢を見ているREM睡眠中は無呼吸が平均40回もありました。何度も目覚めるのは無呼吸で苦しかったからかもしれません。最悪な睡眠状況でした。

そうだCPAPをつけてみよう、と思い装着してみることにしました。

CPAP装着風景

マスクは多数ありますが、一番簡単に装着できるドリームウェアを用いました。最初の日はなかなかうまく装着できず勝手に外してしまいましたが、徐々に慣れてきました。
何だか心地よく眠った感じがします。4時間程度で一度目覚めてしまうのですが、爽快な目覚めです。
睡眠時間がやや短くても翌朝の眠さ、集中力が違います。もっと早く付けておけば。

私がSAS診療を始めて10年以上たちます。その際自分自身の簡易検査を行いましたが大した無呼吸はありませんでした。患者さんがどのように装着するのか、自分でCPAPを試したことも勿論ありましたが何日も装着したわけではありません。
睡眠時無呼吸症候群を疑い最初に行う簡易検査では、AHI(無呼吸低呼吸指数)が高値であれば明らかに無呼吸なのですが、AHIが低くてもそれだけでは判断できません。(以前から報告されていることです)
脳波も含めた精密検査をすると意外と無呼吸低呼吸指数が高く出ることが良くあります。
今まではPSG検査は、1泊2日の入院、あるいは業者から精密検査機器を送付され自宅で装着、返却して解析に時間がかかる、が一般的でした。

今回当院で導入したPSG検査(ナイトグラフ)を使用することで、いびき・日中の眠気に悩んでから来院、CPAP装着までが短期間でできるようになりました。
私のように大したことのないいびき、と思っていても精密検査をすると、実は明らかな睡眠時無呼吸症候群。
そしてCPAPを装着することで、睡眠の質が改善し翌日のパフォーマンスが上がりました。
日中の眠気はない、と皆さん言われることが多いのですが(私自身もそうでした)、CPAPを装着して初めて日中爽快になることがあるのです。

いびき、日中何となく眠い、と感じる方は三上内科クリニックにお急ぎください。

院長 三上修司

執筆者

三上内科クリニック

院長三上修司

経歴

三上 修司(みかみ しゅうじ)昭和41年2月生まれ

  • 昭和41年大阪府吹田市に生まれる
  • 昭和59年宮崎医科大学入学
  • 平成2年同卒業、神戸大学第一内科(循環器内科)入局
    神戸大学付属病院、国立神戸病院内科にて臨床研修
  • 平成5年神戸大学医学部大学院にて基礎研究
  • 平成9年神戸大学大学院医学研究科博士課程修了
  • 平成9年六甲アイランド甲南病院循環器内科医長
  • 平成17年同院循環器内科部長 平成25年同院副院長
  • 平成29年5月1日三上内科クリニック 新規開設

専門分野

  • 内科全般
  • 循環器内科
  • 血液透析

資格

  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本透析医学会指導医
  • 日本医師会認定・認定産業医
  • 医学博士

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本透析医学会
  • 日本睡眠学会
  • 日本心血管インターベンション学会
  • 日本心臓リハビリテーション学会

〒658-0032神戸市東灘区向洋町中3丁目2-2

診療時間 日・祝
8:30 - 11:30 ×
16:00 - 19:00 × × ×

休診日:木曜午後、土曜午後、日曜・祝日
毎週火曜日の16時〜18時に皮膚科専門医による診察を行っております。
混雑が予想されますので、受診をご希望の方は事前にお電話でご予約ください。

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