知っておきたい自宅での血圧の測り方

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知っておきたい自宅での血圧の測り方

知っておきたい自宅での血圧の測り方

「自宅で血圧を測っているけど、これで合っているのかな?」「病院で測る時と数値が違うのはなぜ?」―血圧測定は、高血圧の管理や健康状態の把握に欠かせない習慣です。しかし、正しい測り方を知らないと、せっかく測っても正確な数値が得られず、適切な判断が遅れてしまうこともあります。

三上内科クリニックは、「予防医療を通じて健康資産を守る」ことを理念に掲げる循環器内科専門のクリニックです。このページでは、ご自宅で毎日行う血圧測定を、より正確に行うためのポイントを詳しく解説します。正しい測り方をマスターして、あなたの「健康資産」をしっかりと守っていきましょう。

なぜ家庭での血圧測定が大切なの?

血圧は、その日の体調や精神状態、時間帯によって大きく変動します。病院で測る「診察室血圧」だけでは、一時的な緊張(白衣高血圧)や、逆に病院では正常なのに自宅で高い(仮面高血圧)といったケースを見逃してしまうことがあります。

家庭での血圧測定は、あなたの「普段の血圧」を知るために非常に重要です。

日々の変動を把握できる

毎日同じ条件で測ることで、血圧の傾向や日内変動、季節変動などを把握できます。

白衣高血圧・仮面高血圧の発見

病院での血圧と家庭での血圧の乖離を見つけ出すことができます。

降圧目標の決定と治療効果の確認

治療を行っている場合、薬の効果がきちんと出ているか、血圧が安定しているかを定期的に確認する指標となります。

将来の心血管病リスク予測

家庭血圧が高いほど、将来の心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクが高いことが分かっています。正確な数値を把握することが、予防医療の第一歩です。

知っておきたい血圧の測り方

血圧は、測る時間や体の状態によって変動します。正確な数値を把握し、日々の変化を記録することが、高血圧の早期発見と適切な管理、そしてあなたの「健康資産」を守る上で非常に重要です。

血圧測定のタイミング

起床後が最も血圧が高い傾向にあります。 これは、睡眠から覚めて活動を始める準備に入るため、血圧が自然と上昇する「早朝高血圧」と呼ばれる現象です。この時間帯の血圧が高いと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まると言われています。

そのため、起床後30分~1時間以内、朝食前、薬を飲む前に測定してください。排尿後、座って1~2分安静にしてから測るのが理想です。

就寝前にも血圧を測ってください。 夜間の血圧は、日中の活動によるストレスや疲労の影響を受けやすいとされています。夜間の高血圧も、心血管病のリスクと関連があることが分かってきています。

血圧測定の際の注意点

毎日同じ時間帯に測定する

測定値を比較しやすくするため、できるだけ決まった時間に測定しましょう。

測定前に安静にする

測定前は5分程度座って安静にし、リラックスした状態で測りましょう。

適切な姿勢で測る

背もたれのある椅子に座り、足を組まず、カフ(腕に巻く帯)を心臓と同じ高さに合わせましょう。

カフのサイズを合わせる

カフのサイズが合っていないと、正確な測定ができません。腕の太さに合ったものを選びましょう。

連続して測る場合は間隔を空ける

続けて測る場合は、1~2分間隔を空けてください。

血圧の記録を残しましょう

上記で推奨した1日2回(起床後と就寝前)の血圧測定を記録するようにしてください。

測定した血圧の数値だけでなく、測定日時、測定時の体調、服用した薬なども一緒に記録しておくと、診察の際に医師がより正確な状況を把握するのに役立ちます。手書きの記録帳やスマートフォンアプリなどを活用すると便利です。

正しい血圧の測り方:7つのポイント

前述しましたが、血圧測定のポイントを7つにまとめました!自宅で血圧を測る際は、以下のポイントを守って、できるだけ同じ条件で測定することをこころがけてください。

測定するタイミング

「朝」と「夜」の1日2回測定するのが理想的です。
朝: 起床後1時間以内、排尿後、朝食前、薬を飲む前に測定しましょう。
夜: 就寝前、入浴後、飲酒後すぐに測定は避け、落ち着いた状態で測定しましょう。

測定前の準備

安静にする

測定前は、1~2分座って安静にしましょう。会話や動作は避け、リラックスすることが重要です。

排尿を済ませる

膀胱に尿が溜まっていると血圧が上がる傾向があるため、測定前に排尿を済ませましょう。

カフェイン・喫煙・飲酒を避ける

測定前30分は、カフェイン摂取、喫煙、飲酒は避けましょう。

正しい姿勢

椅子に座る

背もたれのある椅子に深く座り、足を組まずに床につけましょう。

カフの高さ

カフ(腕帯)を巻いた腕が、心臓と同じ高さになるように机などに置きましょう。

薄着になる

厚手の服の上から測ると、正確な値が出ません。薄手のシャツや素肌に直接カフを巻きましょう。

カフの巻き方

正しい位置に巻く

カフの下端が肘の関節から指1~2本分上になるように巻きます。

締め付けすぎない

きつすぎず、ゆるすぎず、指が1~2本入る程度のゆとりを持たせて巻きます。

測定回数

各時間帯で2回測定

朝と夜、それぞれ2回測定し、その平均値を記録しましょう。1回目の測定で緊張などから高めに出ることがあるため、2回測ることでより安定した値が得られます。2回の測定値が大きく異なる場合は、間隔を置いてもう一度測定してみましょう。

記録の習慣化

毎日記録する

測定した血圧と脈拍の値を、手書きの血圧手帳やアプリなどに毎日記録しましょう。日付、時間帯(朝・夜)、測定値を分かりやすく残すことが大切です。

医師に見せる

記録した血圧値は、受診の際に必ず医師に見せてください。診断や治療方針を決める上で、非常に重要な情報となります。

誤差要因に注意

腕を動かさない

測定中は、腕を動かしたり、おしゃべりしたりしないようにしましょう。

精神状態

興奮したり、ストレスを感じている時は血圧が上がりやすくなります。落ち着いてから測定しましょう。

温度

寒い部屋で測ると血圧が高めに出やすい傾向があります。室温が適温か確認しましょう。

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