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病気のなりやすさを
確認しましょう

病気のなりやすさを
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病気は遺伝要因と環境要因の双方の影響によって発症の有無や程度が決まるとされています。
例えば血液検査で同じような数値を指摘されたAさんとBさんは同じ食事、運動、薬物治療を行っても、生まれつきの遺伝子の違いからその後の動脈硬化の程度は違ってきます。

病気のリスクと遺伝子

私たちの体内に約60兆個あるとされる細胞の核に、身体の設計図である遺伝子があります。ほとんどの遺伝子は両親のどちらかのタイプを受け継ぎます。父親から息子にのみ受け継がれる遺伝子もあります。遺伝子情報はA(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)の塩基配列で構成されており30億の対になっています。この設計図からタンパク質が作られます。
人間の設計図(遺伝子配列)は99.9%が同じですが、残りわずか0.1%で人種、個人の違いが出てきます。そして、病気のなりやすさにも差が出てくるのです。この違いを一塩基多型(SNP)といいます。
生活習慣病にかかわる遺伝子(SNP)は、100種類以上あることが知られています。一つ一つの遺伝子単独での影響力は弱いですが、それらの遺伝子を多く持っているとその生活習慣病にかかりやすいといわれています。
食事・運動に気を付けていても動脈硬化が進む人、糖尿病になっていく人、一方で気を付けていなくても動脈硬化や糖尿病が進みにくい人がいます。これは、その人独自の遺伝子情報と生活習慣が絡み合っているのです。
例えば動脈硬化の進みにくい遺伝子を持っている人に対し、コレステロールが高いからといって副作用を我慢して薬を飲んでいただいても、あまり意味がないということになります。
もちろん、遺伝子検査ですべてがわかるわけでは決してありません。しかし、まずは自分のリスクについて知ることも重要なことです。人と同じ量のお酒を飲んだだけなのに、自分だけ翌日二日酔いで辛いのも、アルコール代謝関連酵素を持ち合わせていないから、ということをみると納得できるでしょう。

当院ではサインポスト遺伝子検査(血液検査)を用いて肥満、高血圧、心筋梗塞など生活習慣病と関連性の高い12分野・約70種類の遺伝子(SNP)を分析し、遺伝的な体質リスクを評価します。

動脈硬化関連遺伝子の結果の一例です。

当院では動脈硬化のリスクが高い場合は、まず現時点での動脈硬化の評価を行います。具体的には脈波検査(CAVI・ABI)、頸動脈エコー、必要に応じて冠動脈CT、頭部MRIなどです。糖尿病、高血圧症があれば薬物治療のほか、栄養指導にも重点を置いております。
Na-EDTAによるキレーション治療もオプションとして有用です。

テロメアテスト

テロメアは「命の回数券」とも呼ばれており加齢により短くなります。細胞分裂の度に短くなるため個人差はあるものの、加齢により短くなっていきます。
DNAレベルの健康状態を知るには「テロメア」と「Gテール」の長さです。ともに長ければ良好な健康状態、短ければ病気のリスクあり、と判断します。テロメアとは、染色体の端にある構造体のことで、染色体の中にある重要な遺伝子情報を守っています。この「テロメア」を解析し、持って生まれた「遺伝子の強さ(テロメア、遺伝子強度)」や、日々受けるストレスによる「遺伝子の疲労度(Gテール、遺伝子疲労度)」を測定します。

結果の一例です。

遺伝子強度(テロメア)、遺伝子疲労度(Gテール)ともに低下しています。
テロメアは加齢により短縮しますのである程度仕方ないことですが、Gテールは環境因子や酸化ストレスを改善することで伸ばすことができます。当院では様々なプログラムを用いてGテールの改善を手助けし、病気にかかりにくい状態の維持を目指します。

長寿遺伝子検査

長寿遺伝子検査は、長寿遺伝子の一つである(SIRT1)の発現量を数値化することで老化(細胞レベル)を抑制するといわれている長寿遺伝子が現在どれくらい活性しているかを確認する検査です。
結果の一例です。

平均を51.1とし、80以上あれば活性化しており、現在の生活習慣を続けることで、健康長寿の可能性が高いと評価することができます。

認知症リスク

認知症とは何らかの疾患によって脳の働きに障害が生じた状態をさします。アルツハイマー病が6~7割を占めますが、その他脳梗塞などの脳血管疾患によるものやレビー小体病によるものもあります。それぞれの原因疾患によって症状やその進行が異なります。例えば、アルツハイマー病は約20年かけて、アミロイドβというタンパク質が脳に老人斑というシミを作り、これが脳の神経細胞を死滅させて脳の萎縮を起こすといわれます。
このアミロイドβを排泄するのに血管の拍動や脂質代謝が重要です。糖尿病患者では血管が障害されるためアミロイドβの排泄が悪化し、脳細胞でのブドウ糖利用が低下することで神経細胞の死滅につながります。 先進国でアルツハイマー病の発生率が減少しているという報告が最近相次いでいます。高学歴群において有意に減少し、健康的なライフスタイルと関連があるようです。とはいえ今後さらに増加する糖尿病と認知症は大きく関係しており、上記の生活習慣病リスクと同様に自分の認知症リスクがどの程度あるかを調べておくことは重要です。

MCIスクリーニング検査

認知症は軽度認知障害(MCI)という過程をへて認知症になります。この時期に何らかの介入をすることによりその後の認知症の発症をある程度遅らせることができます。

MCIスクリーニング検査は、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)のリスクを判定する血液検査です。アルツハイマー型認知症の原因物質を調べることで、MCIのリスクを判定し今後の介入を手助けします。

結果の一例です。

ミアテスト

ミアテストは、各細胞から出る疾患特異的な因子(マイクロRNAなど)を検出し、疾患の早期発見を行う検査です。マイクロRNAを検出し数量の変化を測定することでアルツハイマー型認知症になるリスクを早期に察知することで予防の可能性が広がります。

結果の一例です。

認知症関連の結果で要注意が出れば、認知症発症の可能性を促進させる要因を改善することからはじめます。特に糖尿病は認知症と密接に関連しており、糖尿病の血管合併症により蓄積したアミロイドβなどの排泄が悪くなります。糖尿病、動脈硬化、脂質管理をすることが重要となってきます。当院では比較的若いうちから将来の病気のリスクを評価し、それに備えて何が重要かを患者さんとともにしっかり考えていきます。

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