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水素治療

水素について

水素は原子番号1番の最も軽い非金属元素です。地球上にある水素のほとんどは、水(H2O)のように化合物として存在しています。水素は、産業用途としては肥料製造や半導体加工、石油化学工業などで広く使われており、日常用でも家庭用燃料電池「エネファーム」や二次電池(ニッケル水素電池)で使われています。 人体においても水素は腸内細菌によって腸管から産生されており体内を循環し呼気からわずかに排泄されています。体内で何らかの役割を担っていると考えられていました。

水素の働きと治療

人体は酸素を利用して生命活動を維持しています。その一部は反応性の高い活性酸素に変化します。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患、生活習慣病など様々な疾患をもたらす原因となります。もともと生体内には活性酸素の傷害から守るための抗酸化力が備わっていますが、それを上回ると細胞が障害されます。体内の抗酸化物質でコントロールできるものとできないものがあります。
水素は生理活性型の活性酸素には反応せず、しかも触媒、温度がないとこれらとは反応しません。ヒドロキシラジカルは活性が非常に高いので水素と反応します。すなわち水素は(水素のみが)活性酸素の中でも細胞障害性の高いヒドロキシラジカルを消去すると考えられています。
別の項で説明しましたようにオゾン療法や高濃度ビタミンCが酸化療法であるのに対し、水素治療は悪玉活性酸素を除去する抗酸化療法です。

マウス扁平上皮癌に水素が有効であった(1975年)報告や、肝炎に対する水素の抗炎症作用(2001年)など水素に関する医学論文は徐々に増加していきました。
2007年に日本医大の太田教授らのグループが、水素は活性酸素を消去し酸化ストレスから細胞を保護し、動物モデルにおいて虚血再灌流障害から組織を保護することを報告しました。Nature Medicine(2007; 13: 688-694)
その後、水素には抗酸化作用に留まらず、炎症抑制効果、アレルギー抑制効果、細胞死抑制効果、エネルギー代謝促進効果があることが示されました。水素治療はそのような多彩な機能をもち、さらに非常に効果的に疾患モデル動物を改善することが示されています。

現在のところ人を対象として水素摂取により統計的に有意な差が出ているのは10報程度で、見出されている効果は、LDLコレステロールや耐糖能改善、筋疲労の改善、抗酸化ストレスの低減、パーキンソン病の症状改善等、悪性肝腫瘍で放射線治療を受けている患者のQOLスコアの改善等、多岐にわたります。ただしいずれも参加者が数十人のごく小規模の試験結果であり今後の大規模臨床試験が期待されます。
なお心停止後症候群に対する陽圧水素ガス吸入療法は厚生労働省先進医療B(65種類)の一つに指定されています。心停止後に陽圧で2%水素ガス(酸素と共に)を吸入することにより予後が改善するというものです。
また九州のある病院ではがん患者に対して標準治療と水素吸入を組み合わせることで良好な結果を出しています。

人体に水素を取り入れる方法

  • 1)水素水(水素ガスを水に溶解させたもの)を飲む
  • 2)皮膚から吸収する(水素化マグネシウムを皮膚表面の水分と反応させ水素を発生)
  • 3)水素吸入(水素ガス発生装置を用いて吸入する)
  • 4)水素点滴(水素を生理食塩水に溶解したものを点滴する)

等の方法があります。

水素吸入器(毎分水素1.2L供給)

血圧の薬は内服の前後で血圧を測定すれば効果がわかりますが水素はそうはいきません。
水素吸入をした際には濃度を計測する手段として呼気中水素濃度があります。ただし実際にヒドロキシラジカルが消去されたかどうかは簡単には分からないのです。
水素による酸化・抗酸化の程度の変化を調べる方法として、水素摂取の前後で人体の酸化・抗酸化度合を示すdROM/BAPの値や、尿中8-OHdG測定が行われています。(実際に水素摂取の効果があるかどうか)今のところそれより詳しい検査はなく今後の検討がまたれるところです。
なお通常販売されている水素水については、水素ガスが水に溶解するのは、常温常圧で最大1.6ppm程度ですから密封容器を開封した瞬間から水素ガスは逃げて行きます。水素ガスは、ペットボトルは通過してしまいますので、容器の密封のレベルも重要で市販品を用いて体に高濃度の水素水を送り込むのはかなり難しいと考えます。

当院で提供する水素治療

  • 吸入:高容量水素発生装置で陽圧吸入をする
  • 内服:体内で水素を発生させる(水素カプセル)
  • 外用:水素を皮膚上で発生させる(水素クリーム)

なおオゾン療法高濃度ビタミンC療法などの酸化療法と、悪玉活性酸素を除去する水素吸入の組み合わせがよいとされています。
当院では高濃度ビタミンC点滴中の水素吸入も行っております。

主な副作用とリスクについて

水素吸入による副作用の報告はありません

法定記載事項

1)未承認医薬品等であることの明示

本治療は医薬品医療機器等法上の承認を得ていないため、医療保険制度はお使いいただけず自費診療となります。

2)入手経路等の明示

水素治療に関わる薬品、機材等は「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
未承認医療機器についての情報「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご覧ください。

3)国内の承認医薬品等の有無

本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。

4)諸外国における安全性等に係る情報の開示

諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

料金

水素吸入 3,000円

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