咳が続く

3週間以上続く咳

感染症以外の病気が隠れている可能性があります。

夜間や明け方にひどくなる咳

喘息やアレルギー、心不全などが考えられます。

痰が絡む咳（黄色や緑色の痰、血が混じった痰）

細菌感染や気管支拡張症、肺がんなどの可能性があります。

呼吸困難や息切れを伴う咳

喘息、慢性閉塞性肺疾患（COPD）、心不全などが考えられます。

胸の痛みや背中の痛みを伴う咳

肺炎、肺がん、胸膜炎などが考えられます。

発熱や倦怠感を伴う咳

感染症、膠原病などが考えられます。

体重減少を伴う咳

肺結核、肺がんなどが考えられます。

これらの症状は、放置すると重症化する可能性があるため、早めの受診が大切です。

感染後咳嗽

風邪やインフルエンザなどのウイルス感染後に、咳だけが長期間残ることがあります。通常は数週間から数ヶ月で自然に治まりますが、症状がひどい場合は対症療法を行います。

喘息

気道が慢性的に炎症を起こし、様々な刺激に対して過敏になる病気です。特徴的な症状として、夜間や明け方に悪化する咳、喘鳴（ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音）、呼吸困難などがあります。

慢性閉塞性肺疾患（COPD）

主に喫煙が原因で、気管支や肺胞が慢性的に炎症を起こし、呼吸機能が低下していく病気です。慢性の咳、痰、息切れが主な症状です。

咳喘息

喘鳴や呼吸困難を伴わない、乾いた咳が長期間続く病気です。放置すると本格的な喘息に移行することがあります。

アトピー咳嗽

アトピー素因を持つ方に多く見られる、喉のイガイガ感やかゆみを伴う乾いた咳です。特定の季節や時間帯に悪化することがあります。

気管支拡張症

気管支が異常に広がり、痰が溜まりやすくなる病気です。慢性的な咳と大量の痰が特徴です。感染を繰り返すと重症化する可能性があります。

間質性肺炎

肺の組織が炎症を起こし、徐々に硬くなっていく病気の総称です。乾いた咳と労作時の息切れが主な症状です。

肺がん

肺にできる悪性腫瘍です。初期には症状がないことも多いですが、進行すると長引く咳、血痰、胸痛、呼吸困難、体重減少などが現れることがあります。

肺結核

結核菌が肺に感染する病気です。長引く咳、微熱、倦怠感、寝汗、体重減少などが主な症状です。

心不全

心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送ることができなくなる状態です。心不全が進行すると、肺に水分が溜まり（肺うっ血）、夜間や横になった時に悪化する咳、呼吸困難、息切れなどの症状が現れることがあります。心臓から送り出される血液量が減ることで、気管支が刺激されやすくなることも咳の原因と考えられています。
もし、咳とともに動悸、息切れ、むくみなどの症状がある場合は、心不全の可能性も考慮する必要があります。