循環器内科 | 東灘区六甲アイランド 三上内科クリニック | 高血圧症 不整脈

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循環器内科

循環器内科とは

私の専門の循環器内科とは、心臓そのものの病気や、動脈硬化で引き起こされる全身の血管の病気を診る科であります。
これまで病院に勤務しておりました時には心臓病の薬物治療、狭心症や心筋梗塞の心臓カテーテル治療、足の血管のカテーテル治療、ペースメーカー手術などを行っておりました。(開心術や足の血管のバイパス手術は心臓血管外科で行います。また同じ血管でも脳梗塞の急性期治療は脳外科や神経内科が行います。)
心臓病には多くの病気があり複雑なのですが簡単にご説明します。

体を車に例えてみましょう

心臓はエンジンです。
体が全力疾走するためにはエンジン(心臓)が十分働かなければなりません。

そのためには

  1. 燃料があること
  2. 燃料がエンジンに十分届くこと
    (燃料パイプが痛んでないこと)
  3. エンジン内のピストンが協調して動くこと
  4. エンジンそのものに力があること
  5. エンジンの回転数

これらが組み合わさって、初めてエンジンが十分働き、車が動きます。

  1. の燃料は血液であり、貧血の人はつらいです。
  2. のエンジンに燃料が届かないのはパイプ詰まり、つまり動脈硬化による狭心症や心筋梗塞です。
  3. のエンジン内のピストンが協調して動かないのは、心臓弁膜症です。
  4. の力がなくなるのは心筋症です。いくら燃料が届いてもエンジンがよく回りません。
  5. の回転数は不整脈です。遅すぎても速すぎても回転数がばらばらでもダメなのです。

すべてが組み合わさってエンジン(心臓)がしっかり働き、運転手(脳)の命令で車(体)は進みます。
エンジンを動かす各部分に不都合が生じて、心臓の動きが悪くなることを心不全と言います。

心臓病の症状は、動悸、息切れ、ふらつき、むくみ、胸痛などがあります。 疾患名としては、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症、心筋症などです。

多くの場合は、例えば以前心筋梗塞を起こして、その後心機能が悪くなり慢性心不全に陥っている、というような慢性の状態が多いです。ただし急に息切れや胸痛が出た時には要注意です。

当院では検査、診断は迅速に行います。重篤な心臓病の場合には必要に応じて適切な基幹病院を紹介し、急性期治療をしてもらいます。

循環器内科で扱う主な疾患

こんな場合はご相談ください

  • 血圧がだんだん上がってきた
  • 動悸がする(鼓動が速くなる、鼓動を強く感じる)
  • 脈が乱れる、飛ぶ
  • 以前よりも運動時の息切れがひどくなった
  • 心電図や胸部X線検査で異常を指摘された など

こんな場合は危険です。早めにご相談ください

  • 夜寝ると息苦しい
  • 胸に締めつけられるような違和感を覚える
  • 強い胸痛を覚える
  • 失神した

循環器内科の主な検査

胸部X線撮影
心臓をはじめ、肺や大動脈などの形や大きさを映し出します。心臓が拡大していないか、形はどうなっているか、肺の動脈や静脈は太いか細いか、途切れていないか、肺の内部に水が貯まっていないか、鬱血は無いか、大動脈はどのような状態か、などがわかります。撮影する部分に、金属物・プラスチック・湿布薬等があると、写真に写ってしまって診断の妨げになりますので、撮影前に外しておきましょう。
心電図検査
心臓の中で生じている微かな電気的変化について、時間を追って記録します。心臓の収縮・拡張が正常に行われているか、心臓の筋肉に酸素と栄養を供給している冠動脈の血流は円滑か、心筋に異常は無いか、などがわかります。検査室へ急いで駆けつけるなど、身体的運動を行った場合は、しばらく休んでから検査を受けましょう。また、服装は胸と両手首、両足首の肌を露出しやすいものが好ましいです。
心エコー検査
超音波を心臓に当て、返ってくるエコー(反射波)を画像に映し出し、心臓の様子を見るのが心エコー検査です。映し出された心臓の大きさや動き、弁の状態などを観察して診断を行います。放射線被曝の心配が無いので、妊婦さんや乳幼児も安心して受けられます。心筋梗塞や心臓肥大、弁膜症などの疾患を確認することができます。
頸動脈エコー検査
頸動脈における動脈硬化の視覚的な診断が行える簡便な検査で、痛みもX線被曝も伴いません。動脈硬化を起こすと、血管壁が肥厚したり、硬くなったりしますが、その様子が画像を見れば容易にわかります。また、頸動脈(首の左右に1本ずつ走っている太い血管で、頭部に血液を送る重要な役目を担っている)の動脈硬化の進行度を調べることにより、全身の動脈硬化の程度が評価できます。首まわりが露出しやすい服装で受けましょう。
ホルター心電図
ホルター心電図は、日常生活のなかで小型・軽量な装置を身につけ、長時間にわたる心電図を記録・解析、観察する検査装置です。短時間の心電図検査などでは診断できない不整脈や冠攣縮性狭心症などの発見が可能です。検査当日は、入浴できません。電気毛布などの使用も避けてください。

高血圧症

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態です。
高血圧は日本人にはとても多い病気で、40~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧と言われます。
高血圧を放っておくと、その高い圧力によって血管壁にストレスがかかり、動脈硬化が生じて心不全や狭心症、心筋梗塞といった心臓血管系の病気を招いたり、または脳出血、脳梗塞の原因になったりします。

高血圧の治療

まずは、定期的かつ決まった時間に血圧を測定することです。定期的に血圧を測定して血圧が高いことについて身をもって自覚できれば、自然に生活改善をするようになり、薬(血圧降下薬)も医師の指示通りに、きちんと飲むようになるものです。
そして、適正な体重(BMI25未満)にし、適度な運動(毎日30分以上、ウォーキングやサイクリングなどの軽めの有酸素運動)を継続的に行い、減塩(1日6g未満)に努めて薄味に慣れる、禁煙や節酒(1日にビールなら中ビン1本、日本酒なら1合程度)をする、などの生活習慣の改善(食事・運動療法)を心掛けることが肝心です。睡眠・休養をしっかりとって、ストレスを溜め込まないようにすることも忘れないでください。

不整脈

不整脈が発生する主な原因は、冠動脈疾患、心臓弁障害、心不全、先天性心疾患などで、多くが心臓に起因する疾患です。
甲状腺異常や肺に病気がある人も、不整脈になりやすい傾向があります。
しかし、心臓病等に関係無く、老化や体質的なもの、ストレスや睡眠不足、疲労などによっても不整脈は起こりやすくなります。
心臓は1日に約10万回も拍動しており、心臓は時には規則正しくない電気信号により不規則な動きをしてしまう場合があります。つまり不整脈は誰にでも起こり得るのです。
不整脈の症状としては、下記のようなものがあります。

ただ、不整脈は常に自覚症状があるわけではなく、本人がそれと気づかないケースが少なくありません。しかし、徐々に病状が悪化するに従い、自覚するようになってきます。

早い脈(頻脈)
頻脈になると、ドキドキとする動悸が感じられるようになります。さらに脈が速まっていくと、心臓が全身に血液を送り出せない状態となってしまい、吐き気や冷や汗、意識消失等の症状が出てきます。
遅い脈(徐脈)
徐脈になると、フラッとしたり、めまいがしたり、意識が無くなって卒倒したりします。徐脈状態が長い間続くと、動作時に息切れがするようになります。
飛ぶ/抜ける脈(期外収縮)
期外収縮になっても自覚症状を感じないことが多いのですが、症状を感じる時は、脈が飛んだり、胸の周辺部分に不快感を覚えたり、胸が痛くなったりします。これらの痛みは比較的狭い範囲で起こり、あまり持続しない(数十秒以内)で解消します。

不整脈のほとんどは、実はあまり心配の無い、一時的なものが多いのですが、不整脈のなかには注意を要し、専門医による詳細な診断と、場合によっては適切な治療が必要となるケースもありますので、不整脈を指摘されたり、不整脈が気になったりした際には一度専門医を受診しましょう。

動脈硬化症

動脈硬化症とは、文字通り「動脈が硬くなる」ことです。
動脈が硬くなると、血管のしなやかさが失われるために血液をうまく送り出せず、心臓に負担が掛かってしまいます。

また、動脈が硬くなると、血管の内側がもろくなって粥腫(コレステロールや脂肪などと、血中にあるマクロファージと言われる物質が沈着したもの)ができ、血管の中が狭くなったり、詰まったり、また粥腫が剥がれて血液中を漂い、やがて細い血管を詰まらせたりします。ちょうど水道管が古くなると汚れて詰まったり、錆びて剥がれたりするのと同じような状態です。
血管の内側が狭くなると、必要な酸素や栄養が全身に行き渡らず、臓器や組織が正常に機能しなくなります。さらに血管が狭くなって詰まると、臓器や組織に血液が届かず、壊死(組織が死んでしまうこと)してしまう場合もあります。

また、血管が硬くなることで血管それ自体ももろくなり、破れやすくなります。

動脈硬化が招く疾患

動脈硬化が進行すると高血圧を招き、心臓にも大きな負担が掛かってくるため、心肥大・心不全などの心疾患につながります。
また、血管が狭くなったり詰まったりすることで、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などを招きます。
血管が破れると、クモ膜下出血などの脳出血を引き起こすこともあります。

動脈硬化の改善

このように動脈硬化は、死にもつながる恐ろしい症状を呼び寄せかねないのです。
そんな動脈硬化の進行を抑えるには、適度な運動、栄養バランスの良い食事、そしてケースによっては薬物療法が必要になります。
動脈硬化の危険因子の改善、合併症予防のために、脂質異常症、高血圧、閉塞性動脈硬化症などの治療薬を服用することもあります。

心筋炎

心筋炎は多くはウイルス性心筋炎と呼ばれるものでカゼのウイルスがある状況下で心臓に入り込み心臓が一時的にダウンしてしまう病気です。カゼ症状や胃腸症状に引き続き心臓の症状(動悸、息切れ、胸痛など)が出現してきます。軽いものから超重症なものまであります。通常の風邪と同じくウイルスが出ていくまで心臓を保護しながら経過をみるのが治療です。

心筋症

心筋症は心臓の筋肉の病気です。心臓の血管が詰まっていなくても徐々に心臓の働きが悪くなる病気です。主に拡張型心筋症、肥大型心筋症に分かれます。拡張型心筋症や肥大型心筋症には遺伝的素因が関係していることもあります。その他心サルコイドーシスやアミロイドーシスという病気も心臓の筋肉の病気です。

心筋症の検査

息切れ、動悸といった自覚症状や、レントゲンでの心拡大、心エコー検査で心機能が低下していることで心筋症を疑います。そしてその原因が狭心症や心筋梗塞によるものではないことを診断する必要があります。精密検査は狭心症の検査も含めて多岐にわたります。

心筋症の治療

狭心症のように冠動脈を広げる手術をすれば改善する、という簡単なものではありません。経過が長いのですが、心臓を保護する薬を使用しながら必要に応じて補助治療を行っているのが現状です。

心臓弁膜症

心臓の中には4つの弁があります。弁は大血管、心房、心室において血液の流れの調整をする役割があります。弁の機能が落ちてくると、弁の逆流をおこしたり、弁が徐々に狭くなってきます。心臓弁膜症も種類がありますが、大動脈弁狭窄症と僧帽弁逆流症は大事な病気です。ひどくなるまでは内科的に心臓を保護する薬で治療し、ある限度を越えれば心臓血管外科で弁の修復手術、弁置換手術を行ってもらいます。

閉塞性動脈硬化症

手足(主に下肢)の動脈が、動脈硬化によって狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)をきたし、末梢部分に循環障害を起こして、酸素や栄養を十分に送り届けることができなくなった病態を閉塞性動脈硬化症と言います。

この病気は、手足の末梢の動脈に生じ、徐々に進行していきます。進行とともに冷感、しびれ、足の痛み、潰瘍・壊死といった症状が現れる慢性疾患ですが、血栓(血のかたまり)が形成されることによって急速に悪化するケースもあります。

閉塞性動脈硬化症の検査

動脈硬化は全身の動脈に発生するため、全身の動脈硬化を予防する上でも早期の診断が欠かせません。
この病気の検査としては、問診、視診、触診ほか、ABPI(上腕・足関節血圧比)、血管造影などを行います。
また、閉塞性動脈硬化症では、動脈硬化に関連した他の疾患を合併していることがありますので、糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの検査をすることもあります。

ABPI:足と腕の血圧比のことです。ABPIの測定によって、足の血流の状態を調べます。ABPIの正常値は1以上ですが、血液の流れが悪くなると低下し、0.9以下なら、足に動脈硬化が生じているものと考えられます。

閉塞性動脈硬化症の治療

動脈硬化は主に高血圧、脂質異常症、糖尿病などの慢性疾患や加齢、喫煙、肥満などが大きく関わるため、全身の定期的な管理とともに、下肢の血流状態、および病態に合わせた適切な治療を行うことが大切です。
閉塞性動脈硬化症の主な治療は、運動療法と薬物療法です。
運動療法の基本は、歩くことです。歩くことにより、足の血行が改善するだけでなく、天然のバイパス(通り道)である側副血行路が発達することも知られています。
閉塞性動脈硬化症の薬物療法では、抗血小板薬と呼ばれる薬剤を中心に、症状に応じていくつかの種類を使い分けます。
適応を見極めたうえで血管内治療や外科手術を行います。

深部静脈血栓症・肺塞栓症

これまで主に動脈の病気を説明しましたが、血管には動脈と静脈があり時に静脈の病気が命にかかわることがあります。全身に血液を送る重要な役割がありますが、静脈は逆に全身からの血液を心臓に戻します。

深部静脈血栓症とは足の深いところの静脈に血栓ができる病気です。足の静脈は右心房、右心室を経由して肺動脈につながりますので、ここに血栓ができて肺まで流れていくと急性肺塞栓症という恐ろしい病気になります。足の血栓は色々な状況でできますが、数時間足をじっとしておくだけでも血栓は出来ます。

それが自然に解けずに、急に立ち上がった際などにはがれて肺まで流れていきます。エコノミークラス症候群と呼ばれるもので急に肺の動脈を詰まらせてしまうので(急性肺塞栓症)心臓がそれに耐えられなくなり最悪の場合は突然死します。急性肺塞栓症の血栓の殆どは深部静脈血栓症由来です。逆に深部静脈血栓症を早めに診断して肺塞栓症を防ぐことが重要なのです。

深部静脈血栓症・肺塞栓症の診断

深部静脈血栓症ではまず(多くは)片方の下腿が腫れて痛いことが多いです。痛みがなく軽度の腫れだけのこともあります。診断は血液検査で凝固のマーカーが上昇していること、下肢静脈エコーで多くは診断がつきます。
深部静脈血栓の診断がつけば肺塞栓症を起こしていないかどうか、心エコーで右心負荷があるかどうか、あるいは胸部の造影CTで肺動脈の血栓を確認します。

深部静脈血栓症・肺塞栓症の治療

いずれの病態もまずは血栓をこれ以上大きくせずに自然に血栓を溶かす(線溶)ことが治療です。深部静脈血栓症で肺塞栓症がない場合は多くはしばらく下肢の安静と抗凝固剤の内服でよいことが多いです。肺塞栓症を起こしている場合は通常入院加療が必要となります。血行動態が不安定な場合は集中治療室での加療が必要です。

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