男性更年期  テストステロンはどんな作用をしている

男性ホルモンのお話です。

男性ホルモンは精巣から分泌されるテストステロンが代表です。           外性器の発達促進し、ひげや声変わりといった二次性徴を支配、           蛋白同化を促し脂肪の蓄積を防止、                        また心理面では性欲、能動性を与えるホルモンです。                 思春期より大量に作られ30歳頃がピークでその後徐々に減少します。

近頃草食系男子が増えていると言われますが、一般的には草食系男子はテストステロンが低く、肉食系は高いようです。
テストステロンが高い人は、勝負に強い、正義感がある、筋肉質、性欲が強いなど、美女を連れた禿げ親父というイメージです。瞬時に状況を判断して決断する勝負師的性格はテストステロンによります。猿はボス猿争いに負けるとテストステロンが低下し、やせ細って元気がなくなります。外見、性格でもテストステロン値の高低は推し量れます。

テストステロンは年齢と共に減少しますが、面白いことに、結婚する、子供ができるとぐっと低下します。独身の頃、厳しくバリバリ働いていた男が、結婚して子供ができると、性格が丸くなり早く家に帰るようになり、お腹が出てきます。俗に幸せ太りなんて言われていますが、実はテストステロンの低下が関係しています。(奥様は浮気の心配が減りますね)

テストステロンが低下してくると
体脂肪率が上昇する、血圧上昇する、血管が固くなる、骨密度が低下してくる     検査値ではヘモグロビンが低下、中性脂肪が上昇といった変化がでてきます。     まさにメタボ。

女性の更年期障害は有名ですが、男性にも更年期障害はあります。40代以降でテストステロンの下がりが早くなるとおこってきます。LOH症候群と呼ばれています。
眠れない、朝起きれない、集中力がない、仕事が遅いなど、鬱と見分けが難しい場合があります。心当たりの方は、朝の遊離テストステロン値をかかりつけの先生に測ってもらってください。この話はまた別の機会に。