水素について(2)
人体は酸素を利用して生命活動を維持しています。その一部は反応性の高い活性酸素に変化します。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患、生活習慣病など様々な疾患をもたらす原因となります。もともと生体内には活性酸素の傷害から守るための抗酸化力が備わっていますが、それを上回ると細胞が障害されます。このあたりは奥が深いので別の機会に。
水素は(水素のみが)活性酸素の中でも細胞障害性の高いヒドロキシラジカルを消去するといわれてます。非常に心強い気体です。
なお心停止後症候群に対する陽圧水素ガス吸入療法は厚生労働省先進医療B(65種類)の一つに指定されています。心停止後に陽圧で2%水素ガス(酸素と共に)を吸入することにより予後が改善するというものです。
また九州のある病院では癌患者に対して標準治療と水素吸入を組み合わせることで良好な結果を出しています。
人体に水素を取り入れる方法を説明します。
1)水素水(水素ガスを水に溶解させたもの)を飲む
2)皮膚から吸収する(水素化マグネシウムを皮膚表面の水分と反応させ水素を発生)
3)水素吸入(水素ガス発生装置を用いて吸入する)
4)水素点滴(水素を生理食塩水に溶解したものを点滴する)
方法があります。
血圧の薬は内服の前後で血圧を測定すれば効果がわかりますが水素はそうはいきません。
水素吸入をした際には濃度を計測する手段として呼気中水素濃度があります。ただし実際にヒドロキシラジカルが消去されたかどうかは簡単には分からないのです。
水素による酸化・抗酸化の程度の変化を調べる方法として、水素摂取の前後で人体の酸化・抗酸化度合を示すdROM/BAPの値や、尿中8-OHdG測定が行われています。(実際に水素摂取の効果があるかどうか)今のところそれより詳しい検査はなく今後の検討がまたれるところです。
個人的には水素発生装置を2種類保有しており共に現時点では高容量で水素ガスを発生させる装置です。睡眠中に水素ガスを吸入しています。
状況に応じて陽圧で吸入することも、自然圧で吸入していることもあります。
在宅酸素療法(HOT)ならぬ在宅水素療法(HHT)です。そのうち流行るかも(*^-^*)です。