コロナを正しく怖れる

個人的な意見です。エビデンスのみを求める方は飛ばしてください。

現在緊急事態宣言が出てきますが、人出は相変わらず多いまま、感染者数も高止まりしています。
昨年は未知のウイルスとして皆本当に怖がっていました。連休中は観光地はガラガラでした。
1年たって、周りにコロナにかかった人も増えてきて、特に若者の間では、少し強いカゼ程度の認識となっているようです。
昨年ならクラスで一人コロナがでたら、大騒ぎしてしばらく休校になっていたのが、最近ではクラスで数人でても学級閉鎖どまりとなっているようです。実際ほとんどの患者さんは軽症で終わります。

その一方で高齢者では重症化することがあります。そのため感染者数が増えれば必然的に重症者数も増えるので、病床を逼迫します。コロナ受け入れ病院では医療従事者は日々コロナと闘っています。一旦重症化するととにかく長い闘いになります。重症化するとウイルスなので抗菌薬は効かないので人間の免疫が勝つまで長期にわたって肺をサポートしなければならないのです。軽症で終わる人と重症化する人が最初から分かればよいのですが、まだまだ先の話でしょう。

一般的にカゼのウイルスに暴露されると、暴露されただけで感染は成立せずに終わる人、感染は成立するが発症せずに終わる人、発症する人の3パターンあります。本来の患者さんは発症した人が患者数となります。
ところがPCRはコロナの遺伝子をすべて引っ掛けてしまうので暴露されただけでもPCR陽性となります。PCR陽性イコールコロナ患者ではないのです。この1年の間にいつの間にかごっちゃにされPCR陽性はすべてカウントされるようになりました。

PCR検査は遺伝子の一部を増幅し目的とする遺伝子があるかないかを調べます。増幅していくので、増幅の回数(Ct値といいます)を増やせば増やすほど陽性率が高くなります。増幅回数でいかようにも結果が調整されてしまうのです。Ct値を高く設定すればコロナの残骸や新型でないコロナでも陽性となります。日本ではCt値は40とされてますが検査会社によってもバラバラ、さらに国によってもバラバラです。
PCRは精密な検査?と言われてますが増幅回数を増やせば誰でもコロナに仕立て上げてしまうのです。
先日ある公的機関の学校でコロナが発生し、調べてみると40人のクラスターで、ほとんど無症状か軽症でした、とのニュースがありました。おそらく皆PCR陽性だったのでしょうが、ウイルスに暴露されただけの人もコロナ患者とされているのでしょう。

少し別の話ですが、厚生労働省のホームページには新型コロナに感染した人が他の人に感染させる事例は全体の2割以下、となっています。では5人のうち4人は人に感染させないタイプのコロナ患者なのか?という疑問がわいてきます。そもそもPCR陽性というだけで、ウイルスに暴露はされたけれども発症していない、ましてや他人に感染させる力はない。5人のうち4人は実はコロナ患者ではなかったのでは、と思っています。
無症状者からの感染があるので気を付けましょう、と散々言われてきましたが、そもそも完全に無症状の人からは感染などしないでしょう。

抗原検査は通常、発熱など症状がある人に対して行うのですが、コロナに感染して咽頭にコロナウイルスのタンパク質がある程度増殖して初めて陽性となります。抗原検査で陽性というのはある程度ウイルスが増えている証拠で、人に感染させる可能性がありますよ、と示しています。抗原陽性ならコロナ患者ですので家におとなしくしていなければなりません。

カゼ症状で熱がでたらどうするか?まずは家でじっとしておきましょう。どうしても出かける場合はマスクをしっかり着けて人にうつさないように気を付けましょう。決して飲みに行ったりしてはなりません。熱が下がって十分体力が回復してから学校なり職場に行けばいいのです。大昔から言われているカゼの治療です。
高熱が続く場合は医療機関を受診しましょう、特に高齢者。肺炎になっている可能性があります。この場合は抗原検査やPCR検査でコロナの診断をした方がよさそうです。

高齢者に対するワクチン接種が始まりました。指折り数えて待っている方もいれば懐疑的な見方をする方、様々です。初の遺伝子ワクチン、効果は高いようですが、決して無視できない副反応もあるようです。変異株には効果がいまいち?、インフルエンザワクチン同様毎年接種が必要?など色々いわれてます。とにかく全員、全人類ワクチンを受けましょう、というような勢いですが、さてこの先どうなるか、現時点では不明です。元気な高齢者にはぜひお勧めします。寝たきりの方はちょっと。若者は???考えましょう。

この1年間、感染者がどれだけ増えたとか、また新たな変異株が出た。変異株は重症で怖い、など。そのために飲食店を休業にして、酒類の提供は禁止です???などなど。いっこうに進歩がありません。マラソンする時もマスク、食べ物を口に入れたら即マスク、お札はコロナがついているので触るな・・・・。まだまだ出てきそうです。

何としてでもコロナから逃れたいです。そのためには、もちろんワクチンは有効ですが、現時点では効果の持続や、長期にわたる安全性に関してはわかりません。大切なのは我々の体のウイルスに対する抵抗力です。このブログでも何度も書きましたが、ウイルス性のカゼを少しでも防ぐにはビタミンC、D、亜鉛など十分に摂取する必要があり、科学的にも証明されています。お札を触らない、マスクで口もぐもぐ、といったことには惑わされず、正しくコロナを怖れましょう。