当院での症例提示|神戸市東灘区 睡眠時無呼吸症候群 神戸ベイSAS相談所

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当院での症例提示

当院での睡眠時無呼吸症候群の代表的な症例をご紹介します。
下記以外の睡眠時無呼吸症候群でも症例はございます。詳しくは当院までご相談ください。

症例1 50歳代女性 営業

主訴:日中の眠気

以前より日中の眠気がひどく困っておられました。仕事上車での移動も多く眠いので路肩に車を止めて少しだけ寝る、ということを繰り返していたようです。
BMI 24.5で普通体系です。やや顎が小さい方です。高血圧症があり降圧剤の処方を開始しました。
症状から睡眠時無呼吸症候群を疑い、まず自宅での簡易検査を行いました。結果はAHI19.0でした。簡易検査でCPAP適応である40には達していませんでしたが、ご本人が困っておられてCPAP療法のご希望も強かったため、近隣の病院にて1泊2日でPSG検査を行いました。結果はAHI25.4と20以上でした。

CPAP療法を開始しました。
CPAP療法開始で夜間のいびきはほぼ消失、日中の眠気、路肩に車を止めて寝ることも全くなくなったようです。血圧も徐々に安定してきました。仕事の都合でどうしても装着できない日が月に5回程度あるようです。
下記右記にCPAP開始後の1か月のデータをお示しします。
毎回6時間程度装着できておりCPAP療法にて平均のAHIは0.9まで低下しています。

症例2 50歳代男性 自営業 身長:176cm 体重:160kg BMI:51.6 

初診時診断:慢性心不全増悪

今まで医療機関を受診されたことはなく、全身のむくみ、呼吸困難で救急外来受診されました。来院時血圧180/90 脈拍150、心電図上頻脈性心房細動を認め、胸部X線上肺うっ血中等度、心エコーでは左心収縮能低下を認めました。CS1+2の心不全と診断し降圧および利尿剤にて加療しました。血圧低下し、大量の利尿がつき心不全症状は速やかに改善しました。その後の冠動脈造影では前下行枝に中等度の狭窄を認めました。おそらく以前より高血圧、心房細動が持続しており今回の心不全増悪となった可能性が高いです。ご本人は日中の眠気は気づいてなかったようですが、肥満体型でありSASを疑いPSG検査でAHI 66.0と高度の閉塞性SASを認めました。(一部中枢性無呼吸もありました)もちろん今回の心不全の増悪にはSASも関与していたのでしょう。

CPAP装着しその後外来で経過観察しています。毎日確実に装着できておりCPAPにてAHI6.9と最初の66回/時と比較すると著明に低下しています。CPAPにて中枢性無呼吸も減少傾向です。

上の図はCPAPの1か月間の装着状況です。緑は1日4時間以上、赤は4時間以下です。

以下の3つの図は1日のデータです。圧設定を4~13cmにしております。(無呼吸抑制度合や患者さんの違和感により個別に設定します)いびきは出現していますが、閉塞性無呼吸は入眠時と覚醒直前に主に出現しているものの、あとの時間帯は大体抑制できています。

最初160kgの体重も現在120kgとなりました。降圧剤、脈拍コントロール、毎日のCPAP装着にて約2年間問題なく経過しております。CPAPなしでは再び心不全増悪をきたしたかどうかはわかりませんが、病態からはCPAPが非常に効果のある症例と考えます。

症例3 60歳代男性 事務職

初期診断:慢性心不全、高血圧症、慢性心房細動(カテーテルアブレーション後)

既往歴:原発性アルドステロン症(左副腎摘除)
検診にて心房細動を指摘され来院されました。血圧160/90と高値で胸部X線上心拡大、心電図上心房細動、左室肥大を認めました。心エコーでは左房拡大、左室収縮能中等度低下、軽度~中等度の僧帽弁および大動脈弁逆流を認めました。冠動脈CTでは冠動脈狭窄は認めませんでした。
日中の眠気は特にありませんでしたがPSG検査にてAHI 32.5回/時の閉塞性SASを認めました。なおその際CSRが92分と高度のCSAも伴っておりました。降圧剤投与、脈拍コントロールを行ったのちCPAPを装着しました。
図は1か月間のCPAP使用状況ですが100%装着されておられます。

次の3つの図は1日のデータです。この日はCPAP装着後途中で起きることなく翌朝まで眠れています。AHI は3.8回/時間でした。CSR(チェーン・ストークス呼吸)ほとんど出現していません。

下の図のようにCSRの多い日もあります。

CPAP装着してしばらくして心房細動のカテーテルアブレーションを行いました。その後心房細動の再発はなく良好に経過しています。僧帽弁、大動脈弁逆流も増悪することなくとどまっています。胸部X線上は若干のCTR低下を呈しております。SAS患者の場合、心房細動のカテーテルアブレーション後はCPAP装着することにより再発率が低かったとのデータもありCPAPは必須であると考えます。

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